#8 チェコ医学部予備コース~体験談②:予備コースでの様子と入試対策~

2022.12.30

こんにちは、Tylerです。

今回は、実際に予備コース生として、どのような授業を受けていたか、入試対策の方法について、ご紹介します。

**四年前のことで、授業形態や試験科目など、現在と違うこともあるかと思いますし、個人の経験談ですので、ご注意ください!!**

マサリク大学予備コース:https://www.czech-medical.org/school/masaryk/preparatory/

カレル大学予備コース:https://www.czech-medical.org/school/charles1/preparatory/

英語研修(9月~)*日本人のみ

まず私は、2018年9月からの六週間、予備コースとは別に大学が設けている、日本人専用の英語研修に参加しました。これは、一次試験に合格したら参加資格が得られ、試験の点数によって、参加が必須になります。

(参加必須になる基準点などはわかりませんが、私は参加必須でした。日本人の予備コース生のほとんどが参加していました。)

マサリク大学の教育学部の先生や、言語学の先生が授業をしてくれていました。

英語の授業の他に、チェコの文化を学んだり、課外授業として、先生のおすすめスポットにつれていってくれたり、博物館にいったり。プレゼンテーションの授業もあって、かなりアクティブでした。

本格的な授業が始まる前に、現地で生活リズムを作ることができ、英語で授業を受ける、参加する、という感覚が身に付きました。

予備コースの授業(10月~3月)*数学、物理、化学、生物、チェコ語

記憶が曖昧なのですが、クラスの人数は30人程度だったと思います。半分ほどが日本人(日本の事務局経由の学生)、その他はアラブ系、ドイツ人、台湾人などがいました。

科目ごとに、大学教授が予備コースのための授業を準備してきてくれます。授業の難易度としては、個人の感覚ですが、高校理科までの復習6割と、医学部に入る前に知っておいてほしい新しいこと4割くらいでした。

理科系科目の授業は、パワーポイントベースです。大学が作成した、予備コース生用の教科書もありますが、授業では使用しませんでした。

科目によって、週1か、隔週くらいでテストがありました。パワポスライドをくまなく読み、授業で配られる練習問題などを解けるようにしていきます。計算問題もありますが、覚えるものも多いので、コツコツやっていくのが大事でした。

チェコ語は、czech express 1という教科書を一冊終わらせるペースで進みます。授業のスピードは速いと感じました。マサリク大学に限り、予備コースでチェコ語の単位を獲得出来れば、入学したあと、その単位をそのまま移行できる利点がありました。

勘違いしがちですが、予備コースの授業は、入試対策のためのコースではなく、医学部に入るために、理系の知識が足りない人or英語力が足りない人への授業です。日本の塾や予備校のような、入学試験のための練習は、ほとんどないと考えてください。

ですがもちろん、授業の内容自体は、すべて入試につながっています

生物なら、細胞の構造や人体のしくみ(ほんの一部ですが解剖学の内容もありました)、化学なら、有機化学やpHの計算など、医学、薬学に関わるような内容がメインになります。

ですので、授業に参加し、テストもこなすというのが大前提で、大学への入試(二次試験)対策も、効率よく、自分で行う必要があります。

ちなみに、私がいたころはなかった制度で、マサリク大学にいる後輩から聞いた話なのですが、予備コースでのテストの成績によって、マサリク大学の入試が免除されることになったようです。

予備コースのテストのモチベーションにつながるので、とてもよい制度ですよね。

ちなみに、マサリク大学があるブルノは、遺伝学でおなじみ、メンデルの法則を発見した人物の資料がある、メンデル博物館があります。課外授業として、そこに見学も行きました。一般公開はされていますが、授業の一環として、教授と見学に行けたのは、とてもよかったです。

二次試験(大学入試)に向けての勉強:*チューター制度

入試対策は、12月あたりから本格的に始めた記憶です。予備コースの授業は変わらずあるので、それと並行していました。

マサリク大学の入試科目は、当時は、化学、生物は必須、数学/物理のどちらか選択でした。カレル大学は、化学、生物、物理の三科目と面接が必須でした。

私は、予備コースの授業で、物理の授業に時間をかけて勉強していたこと、カレル大学の入試を受けることも考えていたので、数学の勉強はせず、物理を選択しました。

事務局のスタディールームで、チューターの方が、過去問を解説してくれる授業があったので、それには必ず参加していました。

過去問は何度も解き直しましたが、そのほかに、大学作成の教科書の後ろに類似問題がのっていたので、それらも何回も解き直しました。

授業や過去問を復習していて、わからないことや足りないと感じたことは、youtubeで様々なトピックを簡潔にわかりやすくまとめてくれている、Crashcourseや、Khan Academyなどをみて、補足していました。かなりおすすめのチャンネルです。

また、予備コースの授業も、後半になるにつれ、医学よりの授業になっていたので、授業も無駄になることはありませんでした。

カレル大学の対策は、年が明け、マサリクの過去問が安定して解けてきたあたりで、急ピッチでカレル大学の過去問を復習し始めました。

マサリク大学のチューターの授業は、マサリク大学の入試対策しかしていなかったので、わからない問題は個別にチューターに質問をしていました。

各大学で問題の傾向があり、自分で解いて、それぞれに慣れる必要はありますが、知識のベースは予備コースでもっていたし、チューターの方へ個別に質問もでき、入試対策に関しては、予備コースにいたことが、かなり活きていたように感じます。

そして、Hana, Jablkoが【ビーラーラブトと受験対策】という動画を随時あげています。こちらもぜひ参考にしてください😌

      ビーラーラブト受験対策再生リストはこちら

面接対策

カレル大学入試には、面接試験もあり、その練習は、年明けからしはじめた記憶があります。こちらも、チューターに頼んでいました。(現在は、マサリク大学にも面接試験が導入されている可能性があるので、最新情報をお確かめください。)

当時の面接は、簡単なコミュニケーションをとれるかみる程度(自己紹介程度)と言われていましたが、とにかく自信がなかったので、MMI (Multiple Mini Interview)と呼ばれる面接の対策をしてもらっていました。倫理的トピック(臓器移植や、輸血についてなど)に対して、自分の考えを準備して、それについて話すものです。

今は、入試制度が変わって面接のレベルもあがり、自己紹介程度の面接ではなく、MMIになったと聞いています。

ただ、入試での有無や英語が話せる、話せないに関わらず、様々なトピックに関して、自分の考えを述べる練習は必要ですよね!!!

現在、マサリク大学のチューターシステムがどうなっているか、わからないのですが、カレル大学の予備コースのチューターは、ビーラーラブトの二人が中心に行っています😊心強いですね。

事務局がかなり力をいれているので、予備コース生だからこそ利用できることがたくさんあります。うまく活用して、対策を万全に行ってください!

予備コースについては以上になります。

前回も書きましたが、正しい情報収集が命です。なるべくたくさんの情報を得て、自分に合った大学、試験対策をみつけてください。

また、他に詳しく知りたいことなどあれば、ビーラーラブトのYoutubeコメント欄、インスタグラムのDMなどでも質問を受け付けています!!

**試験科目などの最新情報は、事務局や大学のオフィシャルサイトなども必ず参考にしてください**

マサリク大学予備コース:https://www.czech-medical.org/school/masaryk/preparatory/

カレル大学予備コース:https://www.czech-medical.org/school/charles1/preparatory/

今回も読んでいただきありがとうございました。

2022年最後のブログかと思います。みなさん、良いお年をお迎えください。そして、2023年も、ビーラーラブトの応援をよろしくお願いします。

Tyler😏

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