こんにちは、Jablkoです🍎
前回に続き、私たちが使っているアプリやウェブサイトを紹介していこうと思うのですが、今回は科目ごと(座学科目)のおすすめ集です!
個人的には前回の”私たちの勉強法#1″で紹介したもので十分以上だとは思うのですが、もしそれでも科目によってまだしっくりこない部分などがあれば見返せるものを挙げていきたいと思います!
また、私たちの大学は教科書指定がなく自分たちで好きなのを選ぶスタイルなので、私たちが使ってきた教科書も一緒に紹介!
それでは、Let’s get started😆
1年生
Anatomy (解剖学)
この科目には、必要となる本が3種類あります。
①textbook: 解剖学の概念を学ぶためのもの。
私たちの大学でよく見かけるのは、Thieme (vol.1~3までの3冊)、Sobotta textbookです。
特にSobottaの方は最近出されたものなので、持っている人をよく見かけます。
私はThiemeを使っていました。小さくて持ち運びに便利!
②Atlas: 体の構造をさまざまな絵から学ぶためのもの。
注意して欲しいのが、英語なのかラテン語なのか、というところです。
ヨーロッパの大学では特に、その国の言語に加えてラテン語で学ばせるところもあるので、それに合わせて教科書もラテン語版が売られています。
私もちゃんと確認しないまま買った結果ラテン語のものを買ってしまったので、英語で学ぶと決めた人は教科書/アトラス選びはお気をつけを!!
(カレルでは、解剖学の単語の言語(英語かラテン語)を自分で決めることができます。ほとんどの人が英語で学びますが、先生たちはラテン語で話してくるのでそっちもある程度は学ぶ羽目になります笑 一年生にラテン語の授業もあるので全然大丈夫ですが!)
アトラスはたくさん種類があるので、自分のグループ担当のプロフェッサーが好きなもの (それがテストに出る確率が高いため)、または自分が好きな絵柄のものを選べばいいと思います。
よくみんなが使っていたのは、Sobotta (vol.1~3の3冊)、Gray’s Anaromy、Netter など。
これらに加えて、第二医学部のプロフェッサーたちが作ったMemorixという教科書もあります。
第一医学部のFinal試験にも対応しているので、数問私もこれを利用しました。
が、第一医学部の先生方はこの教科書が大嫌いなので、くれぐれもこれで勉強していると言わないように!!
ただやはりチェコ人しか学ばないような内容や言い回しはこれにしか載ってない場合もあるので、突っかかった時に見るのはいいと思います。
時々他の教科書とは全然違うことを言っているところもあるし…
他にも、チェコ語で書かれているものしかないですが、チェコパラレルが使っている第一医学部のプロフェッサーが書いた教科書がいくつかあります。
全然使わなくて大丈夫ですが、こういうものもあるよ、という紹介でした!
③topology textbook (regional anatomyという教科書): topology(解剖学や手術をするにおいて大事な視点から見たときの体の中の構造を学ぶ学問のこと)のテストやfinal試験の問題に欠かせない教科書です。
チェコでしか売っていないので、入学してから大学の本屋などで買うことをお勧めします。
さて、追加で利用できるマテリアルですが、ここでは3つ紹介したいと思います。
- Atlas app(有料): 前回紹介した、体の構造を3Dで見るためのアプリ。
- Kenhub(有料): 解剖学、組織学用のウェブサイト。さまざまなトピックのまとめに加えて、アナトミーの構造を覚えるためのクイズがたくさんあるので便利です!
- TeachMeAnatomy: これはさまざまなトピックをまとめてくれているサイトです。本当にたくさん使いました。
Histology (組織学)
組織学の教科書は、みんな揃ってJunqueiraというものを使っていました。
たくさんeditionが出ていますが、newest editionでなくても大丈夫だと思います。
Memorixのhistologyバージョンもありますが、あまり使っている人を見たことはありません…。
追加で利用できるのはこちら。
- Histology guide: さまざまな組織学の顕微鏡スライドを確認できるサイトです。特に一年生の後半はコロナで大学に行けなかったので、たくさん利用していました。
- Kenhub: 先ほどメンションしたKenhubは、組織学もカバーしています。私は使いませんでしたが…
- Dr.Najeeb: 前回紹介したYouTubeビデオです。
Biophysics (生物物理学)
この科目は、大学の本屋が発売している私たちのプロフェッサーが書いた教科書で十分だと思います。
もしトピックによって理解しづらいものがあれば、YouTubeを見るといいと思います。
2年生
Physiology (生理学)
この科目で使っていたのは、Guyton!ただとても重い教科書なので、eBookで学べる人はそちらをお勧めします。
Guytonがあればほぼ全てのトピックはカバーしてくれると思いますが、なんといっても文章がとても長いのが少し痛いところ。(英語の教科書って長くなりがちですよね)
私はGuytonに加えて、Costanzoというもっと簡潔にまとめてくれているものも使っていました。全ての内容がカバーできるものではありませんでしたが…
私がこれに加えて使っていたのは、
- Osmosis(有料): 会員制動画サイト。動画でさまざまなトピックを説明してくれているもの。短いバージョンの動画はYouTubeにもありますが、全て見たい場合はお金がかかります。
- Ninja Nerd: 前回紹介したYouTubeです。
Biochemistry (生化学)
この科目は教科書が2つの派閥に分かれていました。HerperとLippincott。
私はHerperを中心に、それを読んでわからないとことはLippincottものぞいたりしましたが、基本的にはどちらか一冊で良いと思います。
教科書だけで全然十分だとは思いますが、理解しづらいトピックなどはYouTubeで確認していました。お勧めは
Genetics (遺伝学)
この科目は、授業でくれるマテリアルが割とちゃんとしていたのでそれを中心に勉強した覚えがあります。
大学の本屋が小さい教科書を出していますが、授業はその内容を丸々反映させてくれていますし、全然使いませんでした。
3年生
Pathology (病理学)
この科目では、Robbinsという教科書を使っている人がほとんどでした。
というのも、Pathologyの大御所プロフェッサーたちがRobbinsが大好きだからです。
PhysiologyのGuytonと同じで、とても詳しくたくさん書かれているのでこれ一冊でmore than 十分だと思います。(むしろ情報が多すぎるくらい笑)
この教科書で十分ですが、読んでも理解できないものなどがあればOsmosisなどのYouTubeを見ればいいかな、と思います。
Pathophysiology (病態生理学)
この科目は基本的に授業のスライドと大学が出しているMCQ集(選択問題集。一ヶ月に一回ほど小テストがあり、この本から出されていました)で十分でした。
が、もし教科書が欲しい場合は、これをお勧めします。
これもpathologyと同様、何かわからないことがあればOsmosisなどのYouTubeを見ることをお勧めします。
Microbiology (微生物学)
Microbiologyは覚えることがとても多いのが難点。
私たちは、Murrayという教科書をベースに、先輩のノートやシンプルにGoogleを使って勉強をしていました。
概念を理解するというよりは、事実をただ記憶して将来の科目に活かせるようにするような学問だったので、ググった結果が正しいことがわかるのであれば、Google検索は全然利用していいと思います。
個人的には、変に最初からただ記憶するよりかは自分でどういう学問なのかを理解してから記憶するフェーズに入りたかったので、Sketchyは使いませんでした。
が、Sketchyで勉強した人の多くは、いまだに一年前のmicrobiologyが記憶に定着している人も多かったので、これで学べる人はお勧めします!
4年生
Pharmacology (薬理学)
PharmacologyはLippincottを先輩にお薦めされました。
私たちは今回Ambossを中心に勉強していたのであまり教科書を使いませんでしたが、もし教科書派であればこれをお勧めします。
こちらの科目もSketchyがあるので、その勉強法が合っているという方はぜひ!
いかがだったでしょうか!
これから医学を学ぶ人、日本の医学生/医師でUSMLE(アメリカの医師国家試験)を受ける人などの参考になれば嬉しいです!
それでは、次回のStudy with us!でお会いしましょう!
Jablko🍎

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